調布市、mocqual秋のバラフェスタ「ばら園コンサート」

神代植物公園ばら園テラスでライブを鑑賞しました。 最初に「神代植物公園ばら園テラス」を紹介します。以下の写真の様な大きな噴水が有り、その周りがすべて薔薇の花壇になっている大変綺麗な公園です。


 今日は、あいにくの雨模様で1部の場所が変更になってしまいましたが、2部は雨も上がり予定通りの開場での演奏が出来ました。雨のせいで幸いというか、1部は室内楽、2部は野外演奏と趣が変わって鑑賞が出来て、良かったかも知れません。 



1部 午前11時から (植物会館2F集会室)

演奏曲目
1 踊り明かそう~マイ・フェアレディーより 
2 赤とんぼ 
3 ジャズメドレー (Sing, Sing, Sing~Take The A Train~In The Mood) 
4 バラ色の人生 
5 ユーミンメドレー(まちぶせ~春よ、来い~リフレインが叫んでる) 
アンコール トルコ行進曲 


可奈さんの、快調なおしゃべりから始まり、楽しい時間が期待できそうな予感でした。 雨足がちょっと強かったので、お客さんはちょっと少なめで残念でした。 室内楽になったので、下北沢のライブの時のような様相でとても素敵でした。 場所は普通の会議室のような場所だったのですが、さすが生音、下北沢のライブハウスを思い出させるような響きで良かったです。生音楽器は何処でも良い音が出ていいですね。 「赤とんぼ」は2ndCDを聴いているようで、いや失礼、生音なのでそれ以上の艶やかさでした。 伝えたいのは、演奏が寸分の狂いもなくCDとそっくりなのに感動したという事かな。



2部 午後2時から (バラ園テラス ステージ)

演奏曲目
1 踊り明かそう~マイ・フェアレディーより 
2 バラ色の人生 
3 サウンドオブミュージックメドレー (私のお気に入り~エーデルワイス~高き山へ~ドレミの歌) 
4 子犬のワルツ 
5 ユーミンメドレー(まちぶせ~春よ、来い~リフレインが叫んでる) 
アンコール トルコ行進曲 


2部は野外演奏、PAを使っての少しPOPな感じの空間でした。お客様も1部と打って変わって、満席状態でとても盛り上がりました。1部もそうでしたが、曲の合間に各自の木管楽器を紹介するコーナーが有りました。クラシック楽器を知らない方にも、とても分かりやすい説明が良かったですね。

 

それでは 

フルートの可奈さんから フルートはどう見ても金属なのですが、何で木管楽器なのでしょう? 歴史を辿ると、葦の木に穴を開けて作ったのが原型で、日本の篠笛や竜笛と同じ笛です。 音が大きく出るように又、保管が楽なように金属になったようです。銀、金、プラチナが有り音色が異なるんです。プラチナは、とても高価で揃えられないですね。


「可奈さんのフルートは、いつも透き通る様な音色で、伸びやかなのが好きです。私も15年位前に興味本位でフルートを購入した事があります。独学で頑張ったのですが、手の長さが足りなかったようです(笑)。何年かケースに入ったままで、その後オークションで売却してしまいました。購入額の半額くらいで売れたかな、改めてこの楽器の人気を知りました。今も持っていれば良かったなと、今日だったら可奈さんの見よう見真似で、吹けたかも?そんな簡単じゃないか!」

 

オーボエの美苗さん 見た目は小さい楽器なんです。みんな勘違いされていて「大笛」と思っていて、大きな楽器のイメージが有るようです。オーボエはリードを毎日自作しないといけないので、今日サボると1ヵ月後の使えるリードが無くなってしまうんです。 


「オーボエと知り合ったのは、35年くらい前でしょうか。当時はハイファイ・オーディオにはまっていて、宮本文昭さんのオーボエのLPレコードとCDで知りました。それはオーボエとハープの協奏"ドリーミング・ストリーム"でした。今改めて聴いて見ると、文昭さんのリードよりも、美苗さんのリードの方が哀愁を帯びていて私は好きです。」リードの事はRadio Mame-Hicoでちょっと学習しましたョ(笑)。


クラリネットの愛子さん この楽器は何でしょう?「僕の大好きな・・・・・」そうです、クラリネットです。比較的新しい楽器で、モーツアルトの時代位から使われ始めた様なんです。クラリネットはシングルリードで、サックスフォンと同じなんです。音は、中低音でメロディーより伴奏に使うときも有るんです。 


「"赤とんぼ"の出だしの静けさの中に夕焼けが浮かぶ様な、愛子さんのクラリネットの音色は格別です。この楽器は、私はジャズから入ったかな。最近は近所のショッピングモールで、中高生のブラスバンドの発表会に時々出かけては、幼いのにその旨さに泣かされて帰ってくる事が多くなりました。笛を天井に向けて踊りながらのパフォーマンスなんかも面白いです。愛子さんにも、そんな時代が有ったのかな、って想像をしながら鑑賞しました。」


ファゴットの真実さん 他の木管楽器と違って、楓(メイプル)製なので丈夫で割れて亀裂が入ったりしません。ファゴットは人口が少ないんです。何故かというと、値段が最低3桁するんです。だから、中学校の吹奏楽部などでは予算の関係で揃えられないんですよね。私の大学でも同学年に3人しか居なかったんです。低音が担当です。


「音楽って、低音がないと殺風景なんですよね。高級オーディオでも低音の鳴らないシステムは、いくら良い音でも駄目なんです。ファゴットは真実さんが吹いているのを知る前は、20代の頃に行ったサントリーホールのオーケストラコンサートで、赤い楽器を演奏している人が居るなくらいの知識でした。おかげで今は、低音の魅力にはまりました。"子犬のワルツ"の真実さんのファゴットはかっこいいです。私にはどうしてもファゴットはヨーロッパの音色(遥かな音)の感じがしてなりません。」


 2部の楽曲での「子犬のワルツ」は各音程を別々の楽器に割り振った編曲を演奏されて、とても楽しい音の集まりが楽しめました。子供向けにはとても親しみ深い選曲でしたね。アンコールの「トルコ行進曲」は、いつものように手拍子をしようと思ったのですが、勇気が有りませんでした(笑)。今日は、楽しい時間と素晴らしい音色をありがとうございました。 


当日販売された、mocqual 2nd CD "memories"はこちらに情報を掲載しています。


mocqual - もっかる

フルート 萩原可奈  オーボエ 和光美苗  クラリネット 宮田愛子  ファゴット 山村真実



コメント 冬日 七海


Additional Photos


萩原可奈 Kana Hagiwara



和光美苗 Minae Wako




宮田愛子 Aiko Miyata



山村真実 Mami Yamamura


mocqual秋の「ばら園コンサート」番外編 も、ぜひご覧ください。

この記事では掲載しきれなかった写真をExtra editionとして掲載しています。


Photo by Nanami Fuyubi of office sunseas.

nanami fuyubi ownd site

My favorite artists are Shoko Inoue, Duo-leaf, mocqual, Lupinus Quartet, Sayaka S. and Erika Ikuta